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第5回:2006年を振り返って、適当な小説ランキング

2007/01/31

 自分的にちょっとだけ激動の2006年がけっこう前に終わりましたw
 この機会に、小説ランキングをつけてみたいと思います。
 ちなみに、2006年と銘打っていますが、2006年に出た作品の総評ではないのであしからず。

<記述の内容>
順位:作品名(シリーズ名) 作者名 出版社(文庫)
ジャンル:ジャンル分類
色々と言いたいこと。

<ジャンル分類>
 話    :話が面白い。泣かせる話というわけではないので注意。
 キャラ  :キャラが際立つ。
 アクション:アクションが素晴らしい。
 コメディ :笑わせる。
 ハーレム :女の子にもてる、または主人公に対して女の子いっぱい。
 会話   :キャラの掛け合いが面白い。「キャラ」と被ることが多い。
 雰囲気  :雰囲気が良い。
 暗っ   :暗い話、痛い話が多い。
 熱っ   :熱血。
 ラブラブ :ラブがラブしてる。
 ボイミツ :ボーイミーツガール。発展途上であることが条件。
 ツンデレ :ツンデレがメイン。名前がつく前は好きだったが、さすがにもういい。
 描写   :描写が凄い。てか、銀盤のためだけのジャンル。
 

 後、順位はそのときの気分で、けっこうころころ変わるので、ご了承下さい。
 それでは、いってみよ〜。

いきなりの1位 西尾維新!

1位:「戯言シリーズ」 西尾維新 講談社
 ジャンル:キャラ ハーレム 会話
 戯言シリーズ、というよりも、西尾維新。
 今さら説明も必要なし、説明が必要な人は迷わず買っても、間違いない、かな?w
 趣味は人それぞれなんで、何とも……(弱
 それはそれとして、こっちははっきり言います。
 小説は、面白ければそれが正義だ。
 結局、この人か。
 書くもの書くもの(例外はあるけど)外れなし。
 話よりはキャラ売りの作品がほとんどですが、つまりはキャラの掛け合いが秀逸ということで。
 今のところ、一位を独走って感じです。
 しかし、講談社BOXなんて西尾ときのこしか売れないって。
 ライトノベル読みの自分なのだが、何故か一位に来るのが新書本…がんばれライトノベル作家達w

 あ、でも、言葉を羅列してるだけのような部分は、自分はいらないな。

堂々の2位 図書館戦争!

2位:「図書館戦争」 有川 浩  電撃文庫?
 ジャンル:話 暗っ コメディ 熱っ ボイミツ
 一位に持って行こうかと悩んだ作品。総合的にはどう見ても西尾の勝ちだったので、二位に。
 おもっしろっ。
 メディア良化法が成立した現代日本での、図書館の戦いの話。
 これだけ聞くと硬そうだが、実際のところはスポコン物の上質なエンターテイナー。
 ハードカバーだが、全然読みやすいので、ハードカバーはちょっと、と思っている人でも手を出してみるべき。高いけど。
 この人の他の作品も読むべきなんだろうなあ。

 しかし、二位がハードカバー……おーい、ライトノベルや、どうしたんだw

おしい、3位 終わりのクロニクル!

3位:「終わりのクロニクル」 川上稔 電撃文庫
 ジャンル:キャラ アクション コメディ ハーレム 会話 雰囲気 熱っ ラブラブ
 色々と悩んだ末、結局三位には、今までどうしても後一歩はじけられなかった川上稔がはじけた(厚みが)最高作品。
 いや、厚み以外も、エロさで言えば他の追随を許さない!
 ……まあそれは置いておいて、去年のw年末年始はこれで過ごした、物凄く厚いライトノベル……ええとライトノベルって何だっけ?w
 世界滅亡を、交渉でどうにかしてしまいましょ〜、という話。結局戦うが。
 読みやすいっては言えないけど、とにかく厚い、ついでに熱い。そして面白い。ただ、読むのにはさすがにパワーを必要としますがw
 作品は色々とあったわけだけど、どれも三位に推す根拠が希薄だったので三位に来たのは秘密だw

残りの順位〜

 1位と2位以外は、けっこうそのときの気分、天候、読んだ順などが影響するので、あんまり順位は参考になりませんが、一応順位をつけながらたらたらと。

4位:「れでぃ×ばと!」 上月 司 電撃文庫
 ジャンル:キャラ コメディ ハーレム ボイミツ
 三白眼、耳安全ピンピアスの主人公がお嬢様学校で、執事になるために勉強するって話。もちハーレム……だよなあ?w
 ごめん、普通は絶対にこんなところに入るほど評価の高い作品じゃないんだけどw
 2007年になって読んだ(おい)二巻が外れなかったので、勢いだけでここに。
 しかし、私の中では、「積まずにすぐ読む」、つまり作品が軽いというのは評価の一つであり、そういう意味では、この作品はかなり高いと言える。
 後、今プッシュしたいのでこの順位w

5位:「マキゾエホリック」 東亮太 角川スニーカー文庫
 ジャンル:キャラ 会話 雰囲気
 クラスメイトを「記号」で表す、何でもありの学園物。
 売れないだろうアンド私のプッシュ作品という意味では、4位のれでぃ×ばと!よりも高いであろう作品。駄目じゃん。
 やはり、こんな順位に来る作品ではないが、プッシュしたいがためにこんな順位に。
 最初は「1クラスって、どこのネギま?」とか思ったが、実際のところはそんなことはまったくなく、ハーレムですらなく、だって主人公女の子だしw
 こういうのは、すでに夢境学園で見たような気もするが……
 どこが気にいっているのか、自分でもいまいちわからんが、どうもこのヒロインがお気に入りらしい。そういや、佐竹彬のφシリーズの主人公(女)とか、こういうタイプのヒロインが実は好きなのか?
 書いて思ったが、φシリーズと書くと森博嗣を思い出す。しかし、私的には佐竹彬の方が好きだなあ。つわけで、佐竹彬もよろしく。電撃文庫でφシリーズとか、「七不思議の作り方」とか書いてる人です……この人もプッシュ作者の一人なんだよw
 閑話休題。
 スニーカーで最近はそれなりに推されてるようなので、ちょっと安心。
 ちなみに、私はスニーカーでは、ハルヒは無理です……いや、ほんとに無理、二巻までがんばって読んだけど、ギブします……

6位:「オオカミさんと七人の仲間たち」 沖田雅 電撃文庫
 ジャンル:キャラ コメディ 雰囲気 ボイミツ ツンデレ
 個人的には、オオカミさんのヘタレ部分の書き方が下手くそに感じるんですよ。それ以外はオススメなんですが。
 ギブアンドテイクな御伽銀行のオオカミさんとお仲間達のコメディ。
 オオカミさん弱っ、と知り合いはのたまわったが、普通の人間はは二人相手には戦えんもんですたい。
 基本はコメディだが、ボイミツ部分がコメディ以外の部分で奮発されるので、仕方なくコメディ以外も必要と感じる部分はちと微妙。
 ……何か6位の癖に文句が多いな。
 面白いからこそ色々注文があると思っておこう。
 ちなみに、当然読み易く、軽い。

7位:「紅」 片山憲太郎 スーパーダッシュ文庫
 ジャンル:キャラ アクション ハーレム 暗っ ツンデレ
 「電波的な彼女」もよろしく。
 一部では言われていますが、世界設定系が西尾維新のパクリとも。
 オマージュと言っていただきたいものだ(同じじゃんw
 電波的な彼女の頃から好きだったし、あれの新刊も欲しいが、こっちの新刊も欲しい。
 円環少女やSHI−NOと同じぐらい(年齢的にはもっと下か?)低年齢ヒロインw
 個人的には面白ければそれが正義なので、別にパクリだろうがオマージュだろうが関係ない。最低、参考にはしただろうがパクリって感じじゃないし。
 電波的な彼女のときはそりゃもう救われない、何もできない、ヒロイン強い、と三拍子そろっていたが、紅の方は、ヘタレ→覚醒→ハーレム、という流れを。覚醒とハーレムの間の→には何の因果関係もないが。
 まあ、だいたい話は重い。

8位:「銀盤カレイドスコープ」 海原零 スーパーダッシュ文庫
 ジャンル:熱っ 描写
 読むと、悲しくなる。あまりの面白くなさに。そんな作品は、決まってスーパーダッシュ文庫でした(たまに他の文庫もあるけど)。
 そんな中、安心して新刊が買える、そして面白いのは、片山憲太郎と、この銀盤カレイドスコープは貴重な存在でした。
 ライトノベルで、萌えによらずにスケートの話とは、最初何を思ったかと思いましたが。
 雰囲気や日常会話ではなく、はっきりとした「面白さ」で言えば、トップレベルのこの作品もとうとう終わったわけですが。
 一巻、二巻で話がまとまっていたので、二巻で終わっておけば、という状態のはずだったのに、あれよあれよという間に続きが出て、そして面白い。
 次回作に期待です。
 ちなみに、最近はスーパーダッシュの新刊も読めるように……なったと言えないこともあるから、困ったものだw

9位:「学校の階段」 櫂末高彰 ファミ通文庫
 ジャンル:熱っ
 怪談ではなく、階段。
 学校中を駆け回ってタイムを競う、ちょっとはた迷惑な部活動のスポコン物。
 ちょっとひねったネタに、スポコン物の楽しさが加わって、イチオシの作品。
 考えてみるとスポコン部分以外で推すところがないので、あんまり言うことないw
 ネタにする欠点もあんまり見つからない作品。

10位:「狼と香辛料」 支倉凍砂 電撃文庫
 ジャンル:話 雰囲気 キャラ
 2006年のライトノベルではピカ一と言われている作品。
 行商人の主人公と狼娘?のホロとの、まじで商売や経済の話。
 行商の話を扱った、異色の作品だが、その部分の話もけっこう良く出来ている。
 とは言え、結局ホロの魅力がこの作品のきもだというのは誰も文句のないところだろうw

次点とか定期購入とか

順不等。まあ、まず外れないもの。
……あれ、成田が下にいる。うーん、丁度続刊のあんまり出ていない時期だからか?
ほんと、一位と二位以外は順位が正しいのかどうかすら怪しいw

「バッカーノ」 成田良悟 電撃文庫
 いわゆる成田キャラは、言ってしまえばジョジョw
 話ももちろん悪くないが、良くも悪くもキャラがまず先に来る。

「円環少女(サークリットガール)」 長谷 敏司 角川スニーカー文庫
 低年齢ヒロイン三人集の一人。
 メイゼルがサドでデレで良い。独特の言い回しも好き。
 一巻は驚異的に読みにくかったが、それもかなり改善されて来ているので、期待株の一人。

「乃木坂春香の秘密」 五十嵐雄策 電撃文庫
 萌え要素でも出してればいいんじゃね?
 読み直すと分かるが、内容薄……<いや、知ってたけど。

「陰からマモル!」 阿智太郎 MF文庫J
 阿智太郎の作品を、普通に読めるようになってしまった……もう年だろうか?
 「骸骨ナイフでジャンプ」も読める。
 昔はこの人駄目だったんだけどなあ。どうも、完全にシリアス部分を排除した場合、読める作家になるらしい。

「護くんに女神の祝福を!」 岩田洋季 電撃文庫
 あー……微妙。
 いや、ラブラブしてるときはほんといいんだよ。でも、シリアス場面では、恋愛部分であろうが(ただしエメレンツィアが関わっているときは除く)陰謀部分であろうが面白くないという駄目さ。何とかならんものか……

「とある魔術の禁書目録(インデックス)」 鎌池和馬 電撃文庫
 ハーレム、熱い展開、魔法消去。
 ある意味王道三拍子そろった作品。

「ROOM No.1321」 新井輝 富士見ミステリー
 エロ。エロ。エロ。
 最近ちと薄いような気もする。気のせいだな。

「私立!三十三間堂学院 」 佐藤ケイ 電撃文庫
 はあ、まあ萌え要素でも入れてりゃいいんじゃね?
 ハーレム以外に期待するもののない作品。あ、後軽いので積まないのがいい。

「エクスプローラー」 北山大詩 角川スニーカー文庫
 直接的でない能力を生かしたアクション物。
 ツンデレ、と言うにはいささか直線的とも言う。ちゃんとそっちが決着つけている分、どっかの三雲とは大違いだw

「SHI−NO」 上月 雨音 富士見ミステリー
 低年齢ヒロイン三人集の一人。
 おそらく三人集の中で一番ダーク。だからこそかわいいとも言う。

「鋼鉄の白兎騎士団」 舞阪洸 ファミ通文庫
 えーと、これを戦記物と言っていいのか?
 女の子達がきゃいきゃいと……戦争したり殺し合いしたりしてるw

「抗いし者たちの系譜 逆襲の魔王」 三浦良 富士見ファンタジア
 今書いてるときには、すでに最終巻が出た後だったりw
 面白かった。外れなし。

「鋼殻のレギオス」 雨木 シュウスケ 富士見ファンタジア
 かなり廃れた富士見ファンタジアだが、これと「逆襲の魔王」は面白い。
 主人公最強レベルだけど、色々と制約があるので、そこが見所。後ハーレムもw


面白いけど続きが出ないランキング

ここでは、10位以内に入りそうだけど、続きが出ないんですが、という作品をピックアップ。
面白くても、どうしても続きの出る作品に押されるのでこちらにまとめました。

・「悪魔のミカタ」 うえお久光 電撃文庫
 続き期待度 5
 悪魔の手助けして(というか主犯?)、人の魂奪って恋人を生き返らせよう、て話。
ハーレム具合や思考の言い回し、さらりと出てくる設定はかなり好み。
が、話がだいぶそれている。何せ最後に出た巻なんて、主人公が出てくるのがほんとに最後にちょっとだけだしw
 面白さには大いに期待だけど、とりあえず続きが気になる、という部類のものじゃないので期待度は平均の5で。
 つか、ハードカバー書いてる場合じゃないっしょ。
 何か、二月に新作が出るらしい。よかったよかった。

「星くず英雄伝」 新木伸 電撃文庫
 続き期待度 7
 SFヒーロー物。まあ、これもだいぶその部分からは外れて来ていますが。
ハーレムが良いのではなく、どちらかと言うとヒーロー部分が良い作品。主人公のいつもの駄目具合は見てて悲しくなるw
 良かった、とりあえず出ないのは出版社の問題ではないようだ。続きが出る可能性が、少しなりともあるのはうれしい。
 期待度がちょっと高めなのは、話が中途半端なところで終わっている所為。
ちなみに、新木伸はこの作品でファンになってから、新作が出た場合必ず購入するようにしている。だから、がんばれw
 
「ダブルブリッド」 中村恵里加 電撃文庫
 続き期待度 10
 人間と妖怪(みたいなもの)のハーフの主人公の、夢も希望もない作品。
 なめるな。
 ソウルアンダーテイカーも出やがらねえ。作者死んでるんじゃないのか?
 次がおそらく最終巻になるのだろうと思うが、さっぱり続きが出ない作品。はよ終わらせてくれよ。
 期待度が高いのは、そりゃそんな状態で放置されれば、続きをはよ欲しくなるわ。

今日の地雷

 作者さんのことを思うと、こんなこと書くのは申し訳ないのですが。
 私に合わなかったのか、それとも本当に面白くないのか、とりあえず、地雷(踏むと爆破)の作品を名前と一言だけ。
「涼宮ハルヒの憂鬱」:ごめん、私には無理です……がんばって4巻までは読むべきなのか……
「オルガナー 〜さよなら、もう二人の麻理子〜」:スーパーダッシュの印象が悪くなった。
「世界は悪魔で満ちている?」:えー、そこらのSS作家レベル。
「ぼくたちには野菜が足りない」:魔王、始めましたもそうだが、スーパーダッシュの印象が余計に悪く……
「ホーンテッド!」:一巻はまだ読めた……気のせいだな。
「純情感情エイリアン 」:下手。ヒロインが切実な方向でバカ。
ここには出ていませんが、新規レーベルではかなりの頻度で地雷が設置されています。まずはレビューサイトで評価を見てからでも遅くないかも……

総評

 さすがに、そろそろツンデレには飽きて来た。まあ、私が好きなのは、昔は嫌いだったのに、最終的に主人公を好きになってしまうヒロインなので、ツンデレとは多少違うのだが。
 ハーレムも良いが、一応一定以上の作品の出来は必要とするみたい。
 後、痛い話は正直嫌い。それで続刊を購入除外した作品すらある。そういう意味では、悲劇のヒロインが多い少女小説は読めないなあ。
 これから期待の作品は……とりあえず西尾維新がパワー切れを起こす可能性が「刀語」を見てあったので、微妙w
 「れでぃ×ばと」はこのまま良い作品になってくれて、十巻ぐらいまで続いてくれると嬉しいんだけどなあ。
 そして、がんばれ新木伸。新作出たらちゃんと買ってやるから。できればでいいから「星くず英雄伝」も書いてくれ。
 最近は、ファミ通もMF文庫Jも新人があなどり難し。新レーベルの方はもっとがんばれ、レーベルの寿命伸ばす為には、新人でいいのを育てるしかないぞ。
 後は……小説読む時間が減ったw

 それでは、また来年〜……再来年?w

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