戻る→戻れ←戻る

第4回:富士山ヒルクライム

2005/7/26

 次は富士山ヒルクライムか〜?

 

 はい、そうです。

 というわけで?、第三回で行った富士山一周サイクリングに続いて、無茶を敢行することにした。

 自転車で富士山の五合目まで登ろうという無茶な企画である。

 岩波駅近くの家から出発、五合目富士宮口を目指す。

 つうか、何故にこんな無茶する気になったんだか…しかし、富士山を自転車で登るのはこんな僻地に来たときに思った目標だ。体力は十分、今勝負せずにいつ勝負する。

 

 というわけで、7月22日に、わざわざ有休を取って挑戦することに。

 まずは、5時起床。早めに出ておかないと、日が昇って暑くなるだろうという予想のもと、涼しい間に標高の高い位置まで移動しておこうというもくろみだ。

 水分は約2リットル。今回は、大量のおにぎりを作成し、おかずにソーセージを用意した。これも倹約のため。富士山とかで売ってるものって高いし。ついでにトマトも持って行く。

 5時30分、岩波駅近くの家を出発。

 まずは御殿場まで準備運動で…とここは前も書いた記憶がw

 空は曇り。富士山も、ぼんやりとしか見えない。これは、上からの景色は期待できないなあ、とか思いながら、スピードを抑えてこぐ。

曇り

 と、箸とティッシュを忘れたことに気付く。仕方ないので、コンビニで調達。箸は、マカロニサラダを買ってついてきた割り箸を使うことにする。

 しばらく登りを行くと、富士山五合目30kmの看板発見。ここから登りで30キロか…まあ、何とかなるか、と短絡的に考える。

 自衛隊駐屯地の前を通り、富士スカイラインに向かって進むが…な、長い。しかも登りがきつい。入り口につく前に事切れそうな予感…

 何とかひーこら言いながら、8時過ぎに水ヶ塚公園に到着。すでにグロッキー状態。

 疲れて、食欲があまりないが、それでもトマトとおにぎり一つを食べ、500ミリリットルのお茶を一気に飲む。

 食事を済ませたら、ここで15分ほど寝そべって休憩。日はすでにあがっているが、日陰にいれば涼しくて気持ちいい。放っておくと寝てしまいそうだったので、休憩を適当なところで切り上げ、出発。

 ここからは、ノンストップの強行軍となる。

 足がついたら負け、という教えのもと、富士山の入り口?からは足をつかずにアタックするつもりだった。そうでないと、「富士山五合目まで自転車で登った」と大手を振って言えない。

 入り口辺りで写真を撮り、ここからは、本当に一気に登ることになる。斜傾のゆるい直線で一度取ったきり、結局到着まで写真は撮れない。

入り口?

 距離的には、五合目まで12〜13キロのはずだ。

 まず、登り始めたときは、かなり快調であった。多少斜傾はあるとは思ったが、休憩と補給が効いたのか、すいすいと登れる。

 2、3キロを、何の問題もなく登る。というか、いつの間にか、というほど快調な滑り出しだった。

 残り八キロ辺りで、多少の疲労は感じたが、すでに三分の一を消化している。精神的にもかなり楽な状態だ。

 しかし、ここから、急に一キロ一キロが遠く感じて来る。

 まあ、まだ元気であり、半分消化した状態でも、元気がある。後半分と思うと、楽ではないが、できないことはないという気があった。

 残り五キロ。ここらで、残りの距離が非常に気になってくる。

 残り三キロ。後ちょっとだと思うのだが、さすがに身体に疲労がたまってくる。ゆっくりこいではいるので、息はあまりあがらないものの、身体の疲労がずっしりとのしかかってくるような感覚だ。

 残り二キロ。よし、いけると思った訳なのだが。

 残り一キロは、さすがにもうどうしようもないグロッキー。すでに目的地は見えていても、その少しの距離が非常に長く感じる。

 到着、10時30分。登り始めたのが8時50分ぐらいだったので、二時間はかかってないようだ。

 またがったまま、息を整えているときに横の子供から「おお、かっこい〜」と言われたときには、照れ笑いしてしまいました。

 ことある毎に反応してくれるまわりの人たちに、ちょっと優越感。

2400メートル

 改めて、標高が書かれている表札を見る。標高2400m。岩波は多分300mぐらいなので、標高差2100m…いや、無茶したもんだw

 自転車を置いて、階段を下りて売店に行こうとしたのだが…う、足が重い。階段を下りるのが辛い。痛みはないが、足が麻痺したような感じだ。改めて、無理したんだなあ、とかしみじみと思う。

 いばるために、証拠品のおみやげを買って、展望台に出る。うーん、やっぱり曇って見えないなあ。一応、写真を撮って、そこにあったベンチで食事を取ることにする。

 下では、食欲がなかったが、到着後は、これ以上食事しないと死ぬ、という危機が何となく感覚で分かるぐらいのガス欠。

 ウインナーとマカロニサラダ、おにぎり三つをあっさりと食い散らかす。激しい運動の後とは思えないほどの旺盛な食欲だ。だって、喰わないと死ぬし。

これを食べないと死ぬ

 では下り。ジャージを来て、寒さ対策をしておく。

 さすがに下りは楽である。最大で時速70キロ弱まで出す。しかし、転けては死ぬので、見通しのいい直線以外ではスピードを落としておく。

 入り口?を過ぎ、ちょっとだけ登りがあったが…う、進まない。身体にすでにがたが来ているのか、ゆるい登りのはずなのに、身体が重い。

 やはり無理があったか…とか思いながら、水ヶ塚公園でジャージを脱ぎ、また下る。ここから家までは、ほとんど下り。途中で暑かったのでアイスを買って食べながら帰る。

 13時前、家に到着。距離は約92キロ。あー、今日も無茶した。

 この後、夕方に友達とお好み焼きを食べに行く。実家帰って広島風お好み焼きを食べたい。

 

 さて、相変わらずの無茶をしたわけだが、ここで問題になってくるのが、次だ。

 富士山一周もした、ヒルクライムもした。これで、すでにできる無茶は全部してしまった感がある。

 これ以上の無茶となると、もうそれは趣味でできる範囲を超えるだろうなあ、とか思うし。

 しばらく無茶はせずに、少しずつサイクリングの趣味を続けていくつもりである。

 今度は、テントを持ってキャンプを含めたサイクリングがしてみたいと思い出しているが、さて、これは実現するかどうか…

 とりあえず、今日の無茶はこれにて。

上を向いても、曇ってる

前→前のページに戻る←前